あそび は まなび

 2学期が始まり2週間。子ども達の遊びは益々深みを増し、園舎内は様々なアイデアで溢れかえっています。 お手製のパペットを使っての映画館ごっこやピタゴラ工場(ピタゴラスイッチ作り)、各種コンサート遊びやごっこ遊びなど。子ども達の知恵と工夫がたっぷり詰まった遊びはクラスや学年を越え、交流が広がるきっかけにもなっています。

 遊び=学び。子ども達は人やモノや場に自らかかわり、「世界」をつくり出していく中で、楽しみながら、想像性・創造性・社会性・構成力・理解力・操作性など、実に豊かな学びを得ています。

ポップコーンにしたい!

  先日年中組で畑に行くと…1学期中育てた苗が高く伸び、トウモロコシが沢山育っていました。「わー!高い!」「イエローポップだ!」と言う声と共に、種を植えた頃を思い出した子もいるかもしれません。友だちと一緒に力を合わせ、ついに収穫いたしました。ですが子ども達が採ったトウモロコシは、去年育てたイエローポップとは種類が違うのです。それを知るのはもう少し先になりそうですが、子ども達はというと…「ポップコーンにして食べたいね〜」と、期待がこもった笑顔で溢れていました。

子どもと教師の関係性

二学期が始まり1週間。

早速子ども達の遊びのアイデアが溢れ、「こんなことやりたい!」「面白そう!」と言う声が飛び交っていました。

友だちと相談し協力しながら、自分たちで遊びの世界を作り出しています♪  

お手製のパペットを作ると、机などを使って自然と人形劇が始まりました。
しばらくすると「映画館みたいなの作りたい!」という声が…。
そこで教師が段ボールを使ってのスクリーンのようなものを提案すると、教師と一緒になって大喜びで貼り合わせたり、色を塗ったりして大きなスクリーンが出来上がりました。
看板も作って映画館完成!大人気の遊び場となっています。
他にもジュースやポップコーン、チケット作りなど自然と遊びは派生していっています。

また、TVに影響を受けたのかピタゴラ工場(ピタゴラスイッチ作り)に夢中になる子もいます。
歩きながらも「どういう風にするとあそこがうまく転がるかなぁ…」と考え、職員室の事務職員に相談を持ち掛ける子もいます。
「例えばこういう方法は?」「おーっ、いいね!」早速試しに教室まで走り戻る姿も。

子ども達は遊びの天才です。
ある程度見通しが立ってしまう大人は、やる前から「大変そう」「時間が足りない」など考えがちですが、子どもにそんなことは関係ありません。
興味を持った目の前のことに、制約などの雑念を持つことなく没頭することができるのは子どもの特権とも言えることではないでしょうか。
だからこそ教師は口を出し過ぎないことを大切にしています。
その中で、子どもから出た声を拾い、時に見守り、時に良き相談人となり、時に提案者となる・・・共に歩みながらも、あくまでも活動の中心にいるのは子ども、そのようなかかわりを大切にしながら太陽幼稚園の日々は進んでいきます。

園長コラム 太陽のお母さんの音楽の楽しみ方

 毎日暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。幼稚園も長い夏休みが始まりました。暑いから夏休みがあるとの事で、地方によっては夏休みが短く冬休みが長い所もあり、二学期が始まる時期は色々だそうです。パリではオリンピックが開催されていますが、フランス人は他国で夏を過ごす人も多いとか。夏の過ごし方も様々ですね。

 さて、今回のブログの内容は「お母さんの音楽を楽しむ姿に脱帽」というテーマでお話しします。

 昨年度の太陽第一幼稚園の保護者会で「園にあるマリンバや木琴を弾いていみたい。園長に教えてほしい。」というお母さんからの声をいただきました。園長の私は驚きでした。(もしかしたら私の出番?)なぜ園長がマリンバを?私ごとですが、若かりし頃マリンバの音色に心を打たれ、小学校から高校生の間マリンバを習っていました。一時中断し、結婚、出産後、またレッスンに通い、気づけば娘三人も無理やりレッスンに。「私は習いたくなかったのにお母さんにさせられたー!」と今でも言われています。昨年度チラッと園内のコンサートで、久しぶりに娘二人とアンサンブルをしたのを保護者の方が聴いてくださり、このような声を上げてくださったのだと嬉しく思いました。

 この5月にマミーズ(お子さんを園に預けている間にお母さん達がお母さんの好きなことをする会)主催で「木琴・マリンバの会」をスタートしました。募集内容は、ドレミが分からなくても大丈夫。園児同様少しずつ進めます。4回でワンクールとし、今回は基礎を中心に「ドレミの歌」のアレンジが1~5ありますが、1のみの主題で終了しようと考えていました。園には木琴が13台、マリンバが4台あります。初回から定員一杯で多い時には一台に二人で演奏する時も。在園の方、卒業生の方の参加もあり、1回目から真剣そのものでした。

 合言葉は「あきらめない!」小さな子(下の子)を連れての参加をいとわないのが太陽のお母さんの素晴らしい点です。その子達こそ色々な場面に出向くことで、知らない間に様々なことを学んでいるのです。その小さな子は、お母さんになんとか木琴を引かせないようにと、足首にまとわりつきます。でも母は偉大です。おかまいなしに弾きます。ある子は片端からバチを集めてお母さんに弾かせないようにします。そんな時、お母さんはあきらめず、鼻歌混じりでエアーで弾きます。ぐずる子は抱っこ紐で、ひょいと抱っこしたりおんぶして弾いたり、片手で抱きながら片手で弾いたり。

 鍵盤はどこを見ても茶色。ドはどこ?端から数えて確認。両手にバチを持つと、どうしても右利きの人は右ばかりで弾いてしまうので、「右・左、交互に弾きましょう」「左が上になるように」「鍵盤にバチが当たったら跳ねる」「鍵盤の真ん中をたたいて」「身体は弾く音の前まで動いて、歩いて」「もっと音を出して」「違う音を弾かないで」「一列目の人だけでもう一回」私のスパルタの声が音楽室に響きますが、全くめげないお母さん達。脱帽です。回を重ねるごとに、めきめき弾けるようになり、メロディーが流れトレモロもきれいに。大人になってトレモロ奏法をするのは実は難しい技術です。ところが太陽のお母さん達はコロコロと上手に弾くのでビックリ!でした。そんな頃、お母さん達から「子ども達に聴かせたい」という声が上がり、最終日も間近。バリエーション1で終わる予定がバリエーション5に突入。でも時間がない。ええい!おまけに3回増やし最後まで完成させよう!達成感を味わっていただこう、という私の勝手なもくろみ。

 増やした3回もこれまた皆さん熱心に参加をしてくださいました。毎回お母さん達の意欲、根性に圧倒されてばかりでした。暑い日もあれば、疲れている日、面倒な日、体調がすぐれない日など、大雨と大風の日は中止にしようかと悩んだ時もありました。ところがいつもより早く下の子を連れて雨でビショビショ。「来ちゃった~!」と元気はつらつ。

 いよいよ最終日。なんと今日が初めての参加という方がいらして、30分で習得。また、長いこと休んでいた方も久しぶりに顔を出してくださり、「弾ける所だけ弾きます!」と前向きな姿勢に感動。

 この日はピアノ伴奏を年中児のあるお母様に依頼。10時には園児達が聴きにくることになっていました。ところが全員集まって一通り最初から通し、バリエーション5に力を注いでいたところ、時間終了。音楽室の扉の前で園児が待機。もう限界となり、可愛いお客さんが入室。

 「最後まで通していないので、弾けないところは弾いているつもりで弾いてくださ~い!」と私。(まさか、そんな・・・というざわめき・・・そして不安な顔のお母さん達)

 ところが、なんと見事に弾き、子ども達からは拍手喝采でした。マリンバや木琴を通して、改めて太陽のお母様方の母の強さ、挑戦力とど根性、そして恥ずかしがらない姿勢に脱帽。私が描いていた完璧な木琴・マリンバ奏法による一曲の完成など、必要ありませんでした。穴があったら入りたい心境です。

 子育てをしながら、限られた時間の中で自分ができることを楽しんですればいい。ということを教えていただきました。それでいいのです。

 最終日、演奏を聴いたあの瞬間の子ども達の嘘のない笑顔、満足気な顔。子ども達は「お母さん達の演奏」に本物を感じたのでしょう。

 ふつつかな指導に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

沖縄の心を感じて…

 年長児は秋のたいようスポーツデー(運動会)に向けて、エイサーの取り組みが始まっています。先日、沖縄ご出身の保護者様にお越しいただき、年長の子ども達に向けて沖縄文化について教えていただきました。その後、全学年が集まり、教員による全力エイサーの披露。子ども達も段々と真剣な眼差しに変わっていきます。すぐさま「私達もやってみたい!」と年長の子ども達はパーランクー(小さい太鼓)を手に、見よう見真似で踊っていました。 保護者様による、しなやかな手つきのカチャーシーと見事な甲高い指笛に子ども達も自然と身体が動き出します。 最後は「またね」の意味である「あんしぇーやー」の方言を教えていただき、子ども達の気持ちが沖縄の心に触れた貴重な時間となりました。

季節の手しごと、梅しごと

太陽幼稚園では、食育活動を行なっています。5月下旬には、毎年恒例の梅仕事を行ないました。 まず梅もぎ。梯子を使って取ったり雲梯や木に登って取ったりと、様々な方法で収穫しました。「甘い匂いがする〜!」とか「フワフワしてて気持ちいいね」と、嬉しそうに観察する姿が見られました。 次の日には、収穫した梅を使ってジュースを作りました。梅のおへそを丁寧に取り、フォークで穴をあけ、瓶に砂糖と梅を交互に入れて…。やっと梅ジュースを作れる!という喜びを味わいながら作る子ども達は、本当に楽しそうでした。6月中旬頃、砂糖が日に日に溶けていく様子や、梅の変化を楽しんできました。ある日、「ねぇ!梅がシワシワになってるよ!」「梅干しジュースだ!」と子ども達がはしゃいでいる様子が見られました。 「早く飲みたいな〜」「お母さんとか年少さん達にもあげたいな」と梅ジュース完成を楽しみにしている子ども達。そして6月下旬、ついに…完成した梅ジュースを飲むことができました🍹 一口飲んだ瞬間、「うま〜!!」「なんだか桃の味がする!」と、自分たちが一生懸命作った梅ジュースを飲める喜びを実感していたようでした。 そして、ずっと楽しみにしていた梅仕事の一つが、”おうちの人に飲んでもらう”ということ。夢が叶った子ども達は本当に嬉しそうでした。待つ楽しみを与えてくれる梅仕事、これからも大切にしていきたいと思います。

五色でドリッピング

「吹き絵」  スポイトとストローを使って吹き絵(ドリッピング画法)を行いました。後々、七夕飾りにしようと考えているため五色(ごしき)の赤、黄、白、青、紫を使用しました。活動前に各色の意味を子ども達に伝えると…「お母さんにありがとうの気持ちの赤にしよう!」等、色の意味や願いを感じながら色を決める子ども達。また、スポイトで垂らした絵の具同士の混ざり合いや、ストローで拭いた時の絵の具の動きを楽しみました。

TAIYO KINDER CAMP

太陽幼稚園では年長組になると、2泊3日でキャンプに出掛けます。場所は自然豊かな『清里』。

子ども達とまるまる3日間過ごせるこのひとときは、教職員にとって格別の時間です。

今年も、昼の森と夜の森、ヘイライドや焼きマシュマロ、おたまじゃくし取りにキャンプファイヤーなど、清里での非日常を思う存分味わい尽くす子ども達でした。

びしょびしょ水風船!

 家族で遊ぼうデーで水風船を使ってTシャツペイントを行いました。そこで次は屋上で水風船。プールいっぱいの水風船を全身がびしょびしょになる程、投げて、投げて、投げ尽くした子ども達。ひと通り遊び尽くした後、身体を乾かそうと、みんなで大の字になって寝っ転がり、最後はぽかぽかの太陽を全身で感じました。

初めての社会生活

多くの子ども達にとって、幼稚園は初めての社会生活の場です。
大好きな家族と離れる時間は子どもにとっては一大事。
しかし、4月の入園からおよそ2ヵ月経ち、嬉しい・楽しいを積み上げてきた子ども達。
そしてその嬉しい・楽しいを与えてくれるのは、教師はもちろんのこと、周囲の友だちの力が大きいことは間違いありません。
「一人遊びも楽しいけど二人で遊ぶのも楽しいな!」「みんなで一緒に踊るって楽しいな!」「一緒に笑うと嬉しい気持ちになるな!」集団生活を通してこそ感じることができる感覚。

「〇〇くんはどこー?」「〇〇ちゃんと遊んでくる!」日に日に増える友達を呼ぶ声、探す声を嬉しく思いながら、これからの成長を楽しみに感じる日々です。