年中組の物語の世界のはじまり

2学期半ばごろから教育発表会の劇の取り組みを始めた年中組。今ではセリフを誰が言うのか決めたり、劇中に歌ったり、友だち同士で教え合ったりと、段々と劇らしくなってきました。ただ、初めから劇として取り組んでいたのではなく、様々なことで遊んできました。  

 「いろいろへんないろのはじまり」を行なうあじさい組では、以前作った色水がジュースになったり、薬になったり。本物の筆でひたすら塗ったものが家の仕切りになったり、絨毯になったり、かくれんぼしたり。なのはな組も、おうちごっこの中にウサギやキツネのペープサートが登場し展開されたていったり、1人で全役行なう〝きつねとうさぎ〟劇場が始まったり。普段の遊びの中に入るほど、物語の世界が始まってまいりました。さて、ここからどのようになっていくのでしょうね。

エパングルママンからの贈り物🎁

太陽幼稚園には有志によるいくつかのボランティアグループがあります。
その中の一つ「エパングルママン」は裁縫を中心とした活動をされており、そうしたことが好きな方々が和気あいあいと活動を楽しみつつ、階段の踊り場に季節に応じた壁面を付けてくださったり、子どものおもちゃを手作りしてくださったりしています。

先日新たに手作りのレジを届けていただきました!おもちゃ屋さんで買う新しいおもちゃももちろん嬉しいですが、手作りのおもちゃは温もりや愛情がプラスされ、一味も二味も違いますよね。 目にした途端、「うわぁ〜」と歓声を上げる子どもたち。一瞬にして虜になっていました。

「ラーメン屋さんしよう!」「メニューがいるよね♪」「ICカード作ろうよ」昔から変わらない子どもの発想と現代の子どもたちならではの発想が相まって遊びが展開されていました。また子どもたちの遊びに彩りを添えてくれる存在になること間違いなし!と確信しました。 大切に使わせていただきます。心を込めて子どもたちのために作っていただき本当にありがとうございました!

初めての書き初め

 お正月の風物詩、書き初めを年少組で行ないました。 初めて出会う墨の匂いに「いい匂い~」という子もいれば、「くさいっ!」と顔をしかめる姿も。 ダイナミックに筆を重ね、思い思いに楽しみました。

園長コラム 子育ては遠回りを

 幼稚園というと「教育をする場所=勉強を教えてくれる場所」と思いがちです。太陽幼稚園には「遊びながら学ぶ」という柱があります。子ども達は遊びながらこれは学びになると思い遊んでいるわけではありません。例えば、リレーです。太陽幼稚園はルールは置いておき、子ども達の思うようにリレーが始まります。昨年度の年長児のリレーの様子を見ていた子ども達は見よう見真似でバトンを持ち、エンドレスのかけっこ。いつまでたっても終わらないかけっこをしている中で人数に気がつきます。多い少ないに気づいた時に疑問がよぎり、ありったけの知識や自分の考え、思いを集団の中で伝え合います。リレーの中で学ぶ力は、勝ちたい気持ちになる、負ける悔やしさを味わう、次に期待をする、落ち込んだ時の心の建て直しを学ぶ。速く走る方法を研究する、チームワークを学ぶ。自分を知る、相手を知る、人を信じる、言いたいことを言い合う。リレーの中には、子ども達の心の成長をはかるものがたくさんあります。

 家庭では学べない、他人の中で集団を通して仲間関係を学んでいくことはとても大切です。極端なことを言えば、机上で学ぶ学習はいつでも、どこでもしようと思えばできます。昨今では、小さい時から教えて学ぶことに安心をしているように思います。ドリル形式で計算力をアップさせる。小学校に行く前からひらがな、漢字、複雑な計算を習得する。毎日のように習い事に通う。確かに勉強をすることで知らない世界は広がり、探究心や計算力も伸びるでしょう。できることは自信にもつながります。でも、幼稚園ではそれ以上のものが培われます。

 今まで多くの子ども達と関わり、コロナ禍の園生活を続けてきましたが、どんな逆境にいながらも変わらない心持ち、工夫の名人は子ども達です。だからこそ、幼児期の短い時間、子どもが子どもでいられる時間を存分に自分の思うように過ごして欲しいと切に願います。保護者の方の「だから言ったじゃない」「いい加減にして、そんなことするなら帰るわよ」言いたくて言ってる訳ではなく、日々子育てに奮闘されていることも重々承知をしています。子どもは日々成長しています。親の知らない見えないところで、どんどん大きくなります。信じて待ちましょう。子育ては遠回りをしてこそ楽しい発見がたくさんあります。