ホームページ内でもご紹介している通り、太陽幼稚園では2月に教育発表会という行事があり、近隣施設の大ホールをお借りし、年長組は器楽合奏を披露しています。
担当楽器については、教師が割り振るという事はせず、以下の流れで自分たちで決めていきます。
園内には様々な楽器があり、それぞれの特徴や使い方などの指導を受けた後、子ども達は実際にそれらに触れて遊び、自分が合奏の中で演奏したい楽器をじっくり決めていきます。
もちろん、楽器の数には限りがありますので、全員が第一希望の楽器に決められるわけではありません。
そのため、楽器の数に対して希望者が多かった場合は、子どもたち同士での話し合いが行なわれます。
「僕はこの楽器のこういうところが好きでこの楽器をしたいと思ったんだ」「私は優しい音がする楽器にしたいと思ったからこの楽器がしたいんだ」などなど、入園当初はなかなか自分の気持ちを言葉にすることができなかった子も、3年間の中でたくさんの話し合いの場を通しての経験を基に、伝えたいという思いを持ち、同時に相手の話にも耳を傾けようという思いを持って場に臨んでいます。
結果として、譲ったり、譲られたりという事が生まれるわけですが、その後の姿を見ていると、これら一つ一つの出来事が、個人としての心や、仲間という意識を高めていっているように思います。
こうした取り組みを経て決まっていく楽器ですので、子ども達は自分が担当する楽器に対しての愛着や責任感を持って演奏に取り組んでいます。
最終的に上手に演奏できるようになる、というのは、もちろん子ども達の達成感にもつながる事なので大切なことですが、それよりも大切にしているのがこれらの過程です。
日々の教育や、様々な行事を通して、子ども達にはこれからの人生を送っていく上で大切な「生きる力」を身に着けていってほしいと考えております。
さて、今回は、自分の好きな楽器に出会うための楽器遊びの様子を写真でご紹介します。











